協調性

歯科医師をサポートする歯科衛生士には協調性も必要です。

ガッツポーズをする男女

歯科診療の現場では、歯科医師をはじめ歯科衛生士や歯科助手などのスタッフが協力しながら仕事を行っています。また保健所などの公衆衛生活動の現場では、歯科医や保健師、栄養士、ケアマネジャーやホームヘルパーなど介護業務に携わる人々とも協力して仕事をしなければなりません。そのような現場で歯科衛生士はさまざまなことに気を配り、患者を含め全ての人が安心して治療に専念できるよう、努力しなければなりません。各人がどのような専門性を活かせるのかを探り、みんなが協力して仕事を進めていけるようにするのです。円滑に仕事をするためには多くの人々と協力して、場合によっては人と人との潤滑油の役割もしなければならないことも覚えておきましょう。歯科医院での業務では、患者とのコミュニケーション能力も必要です。歯の痛みはとても神経にさわり、患者のなかには痛み以上に治療への不安を抱いている場合も多くあります。特に小さな子供は歯医者さんは恐い場所だから行きたくない、と考えています。小児歯科でついたイメージは大人になっても抜け切らず、歯医者に治療に行くのをためらう大人の方も少なくありません。余談になりますが、名古屋ではそうした対策を行っている歯科が多くあるそうです。そうした患者の話を聞き、気持ちを理解してあげるのも歯科衛生士の大事な仕事で、不安がる患者が平常心に戻れるよう誘導してあげるのです。そのためにも歯科衛生士はコミュニケーション能力を磨かなくてはいけません。また治療だけでなく予防処置の重要性を患者に理解させ、患者のやる気を引き出せるかどうかも歯科衛生士のコミュニケーション能力にかかわってきます。患者の希望を聞きそれを正確に歯科医師に伝えられるようにも、コミュニケーションのスキルを磨くことが大切です。