歯科衛生士に求められるもの

歯科医師・歯科衛生士に求められる資質とは。

指をさす女性

一般的に歯科治療は、痛みを伴うものという誤認をされています。歯科衛生士の名前通り、衛生で清潔であることは大事でしょう。不潔な人に自分の口の中をいじってもらいたくはないものです。不潔な歯科衛生士がいる歯医医院では診療所へのイメージも悪くなります。治療をする患者に信頼されるよう身だしなみについても気を配る必要があり、身だしなみと同じように病院内が清潔に保たれているかどうかもその歯科医院の評価の重要なポイントとなりますので、整理整頓や掃除も積極的にやれる人材が採用する側からは好まれるでしょう。歯科衛生士に清潔に対する高い意識が求められるのは、患者の不安を取り除くためだけではなく、口の中は細菌感染しやすい場所でもあるからです。不潔な歯科衛生士では患者の健康を危険にさらすことになりかねません。整理整頓や片付けといった一般的なことだけでなく、自身の手指の消毒に気をつけたり口腔内で使用した器具の滅菌や消毒を行う、といったことも行い、そうした意識が患者の健康を守り自身の細菌感染を防ぐことにも繋がります。決められた時間に決められた場所を掃除するだけではなく、臨機応変に消毒を行ったり片付けをする、といった積極的な行動が望まれるでしょう。そういった気が利く行動はどこの職場でも歓迎されるでしょうが、特に歯科医院では重要になります。歯科業界は他の病院に比べると閉ざされた世界で、歯科医師は他の医師とは異なり大人数の医師と仕事をする機会はほとんどありません。1人の歯科医師に対して数人の歯科衛生士・歯科助手がいるケースが多く、歯科医師の影響力が非常に強い職場と言えます。歯科医院は医院の立ち上げから患者の囲い込みなど全て自分がやってきたという自負があり、プライドの高い院長が多い傾向にあります。そのため歯科医師への補助業務が業務の中心となる歯科衛生士にとって、業務以外でも歯科医師を立てる気配りは絶対に必要です。